たまに、「自転車には何年くらい乗っていますか?」と聞かれることがあるのですが
この質問、バイクの時とは違って、とても答えにくいです。
なぜなら、バイクの場合なら免許を取得してからの年数を答えれば
だいたいOKなのですが(当方、妊娠・出産を2度乗り越えましたが、その間もほとんどライドオフ期間のないことが数少ない自慢のネタです。うちの委員長、バイクと女の趣味は悪いけど二輪への理解は抜群に良いベストぽっぽ)
自転車は、5歳のころから乗っているからです。
つまり、12年?乗ってることになる?(設定:17歳、疑問形)
でもまぁ
自転車のプロショップに行って、子供用自転車をかっ飛ばしてた頃からのキャリアを答えるわけにもいきませんから、ロードバイクに乗り始めたころからの年数を数えることにはなるのですが・・・
うむ。
うちのSIRRUSさん
クロスバイクなんですよね。
ロードっぽい見た目をしていますが、委員長がハンドルをドロップタイプに魔改造してくれた結果なので、出身はクロスバイクなのです。
そうすると、いまのウィリエール(エントリークラスのフルカーボンロード)に乗り始めたときからの年数を答えるべきかとも思うのですが
それって、ほんの数か月なわけです(2022年11月現在)。
あたくし、これでも一応SIRRUSでデュアスロンの大会にも出ていますし
奈良を目指して160kmまでは走破してます(伊賀で力尽きた)ので
それらのキャリアを全無視して「数か月です。」って答えると
なんだか「え!?このおばちゃん、走り始めて数か月なのにブルべに出るの!!?マヂで!!!?どんだけ強気なのー」って感じに、なるじゃないですか。
というわけで
どうしてそんな長い余談を書き始めたのかというと
わたし的に、「本格的に自転車に乗り始めた期間」を想起してみるに
たぶん、この時期・・・ブルべを目指し始めた時期が、転換期だと思っているのです。
前回記事の、「ギア類、全部一新してやったどー!」のころですね。
令和的表現で記述すると「モレ、沼った。」瞬間です。
とは言え
その当時はまだSIRRUSでブルべ出走する気満々だったので
とにかく、何を置いてもロングランに慣れなければならない!と決意を固め
悲壮感と焦燥感に急き立てられながら
2021年12月は、ひたすら一回100km程度の走行練習を積み重ねました・・・寒かった~
あまりに寒かったので、毎晩のように自転車動画を検索しつつ色々な防寒具を試しました。
シューズカバー、つま先用カイロ、冬用グローブなどなど・・・様々なものを試しましたが、なかでも一番おススメなのがコレ
おたふく手袋株式会社の、ヒートブーストJW186です。
ウェアの下に重ね着する、防寒用アンダーウェアですね。
自転車はものすごく汗をかくスポーツなので、性能的に一番適しているのはモンベルとかの(山用)メリノ素材のものだとは思うのですが
あれらって、性能も高いけどお値段も高いので、勝負用に一着買うのがせいぜいなのですよね。
(とは言え、持ってます。バイクにもランニングにも使えるからお値段以上の効果は感じます・・・下着はしまむらだけどジオラインは買う女です。一枚しか買えんかった)
それに比べて、このおたふくのアンダーウェアは、一着2000円もしないので
めちゃくそリーズナブルなのです。
もうね、正直、このアンダーウェアがあればアウターの冬用ウェア要らなくね?って思うくらい、暖かい。
お値段の3倍くらいの効果を感じます。
ジオラインの半額以下なので、私は洗い替えも含めて2枚即買いしました。
そろそろ私の皮膚になるんじゃねーか、ってくらい愛用してる。
このおたふくを装備して、昨年はクリスマスも年末も走りました。
なんなら元旦も乗ってた。雪降っても乗ってた。
元旦なんて、開いてるお店がなさ過ぎて、ファミレスでお昼ご飯を食べました。
ファミレスなんて、何年ぶりに行ったかしらねぇ
大雪が積もってる山の中にも走りに行きました。全世界の鳩子が泣いた案件。
ブルべの予想コースを150km分トレースするロング練習もしました。
真冬に150kmですよ・・・我ながらアホかと。付き合ってくれた委員長には、感謝しかありません(雪ライドは泣いたけど)。
最初のころは30kmで涙目になっていた私ですが
新しいギア類と連日の走り込みに勇気づけられて
一日に150km(平均時速18km程度)を完走できるようになりました。
それが、今年の
1月中旬のこと。
ブルべ出走まで、あと2週間。
よし・・・
イケる。
残り50kmなら・・・イケる気がする!
待っててSIRRUS・・・!わたし、君と一緒に200kmの旅を成し遂げるからね・・・!!
と、決意した、まさにその時
BRM206中止
のお知らせが運営から飛んできたのでした・・・。
567、お前かーーーーーー!!!
そう。
567の大流行により、ブルべの開催が延期されたのでした。
がっくり・・・・・・・・。
・・・・しかたない。
全力でがっくりしたけれど、中止ではなくて延期になっただけでも、幸運です。まだ走れる。まだ終わらない、終われない。
しかし、延期されたブルべは8月の頭に開催されるとのこと。
あたくしが全財産をぶっこんで買ったギア類、全部使えねー。
つーか、真夏のブルべかよ・・・
あたくし、夏は一番苦手な季節なのです。ろくに食物を採ることもできないくらい、毎年夏バテすんのです。
地獄かよ・・・あたくし、生きて帰れるのかしら・・・・
この時の私の絶望感。
みなさまに伝わりますでしょうか。
どのくらいの深い絶望だったかというと
思わず、自転車を買い替えてしまうくらいの絶望だったのでございます。
うがーーーーー!!!!
真夏のブルべなんぞ、走ってられるかーーーーー!!!!!
こうなったら、フルカーボンの新しい自転車を買ったるッ
そんくらいぶっ飛ばないと、真夏のブルべなんぞ走れんわーーーーーい!!
(※数行前の「待っててSIRRUS・・・」の下りは忘れてください)
というわけで
物語は新章に突入するのでした。
次回「鳩子、散財沼で溺れる(もはや定期)」をお楽しみに☆