RIDERIDERUN

中年女子の運動日記です

ヒッチハイク小話

先日、Twitterで「#炎上覚悟で嫌いなものを言う」という感じのタグがあったのですけども。

 

 

今日は、琵琶湖まで日帰りサイクリングをした話を書こうと思っていたのですが

そちらの記事は、写真やら思い出やらが多くて書くのに時間がかかりそうだったので

週末のタスクに回すことにしました(>がんばれ週末の私)

 

その代わりに、ちょっと軽めの小話をUPしようと思います。

 

 

で、冒頭のタグの話。

 

嫌いなもの、の例として「ヒッチハイク」を挙げている方がいらしたのですが

 

ヒッチハイク

 

え?

そんな、嫌いになる要素がある言葉かしら??

と疑問に思いました。

 

ヒッチハイク・・・

こう、高速道路の脇とかでサムズアップして、プラカードで「福岡まで!」とか書いているやつですよね。

 

お金のない若者の、夢のある移動手段…自分がするわけでもないのに、何か嫌う要素があるのかしら?

と思いつつ、自分の息子(若者代表)がザックを背負ってヒッチハイクしようとしているところを想像してみたのです

 

・・・

 

 

・・・・・

 

 

うん。私、全力で息子の頬を張り倒しますね。

 

どこかに行くのにお金がないなら

その健康な身体で、ちゃんと稼ぎなさい!

稼げないなら、行くのをあきらめなさい!!!

それでもどうしても行きたいのなら、自転車で行け。歩いて行け。それならサポートしてあげるから。

行動計画表を提出して、予算と連絡ポイントを申請して、その計画が妥当であれば許可を出します。少ないけど餞別も渡します。

でも、最初から他人のお金や善意を当てにするのは、違うでしょ?

だいたい、どんだけ日本が安全であっても、知らない人の車に自分から乗ろうだなんて

母さんはあなたをそんな無計画で無神経な男に育てた覚えは(ガミガミガミガミ)

 

あれ?

私、もしかしてヒッチハイクが嫌いかも?

 

と、衝撃の事実に気が付きました・・・そうか、そうだったんだ。

 

まぁ、人がヒッチハイクをするのを止めはしないし、批判もしません。

他人がヒッチハイクを好きな理由も嫌いな理由も、それぞれあるでしょうから特に言及しません。いーんじゃないかな、ひとそれぞれで。

 

でも、自分はやらないし、息子たちにも勧めません。つか、やったら張り倒す。

 

という話、Twitterで170文字では書けなかったのでここで書いておきますね。貧乏旅行とヒッチハイクは、違うと思うのよー。お金は、なくてもいいけど無いのを前提にしちゃダメだと思うのー。

 

 

 

で。

ヒッチハイクといえば。

私は人生で、一度だけヒッチハイクをしたことがあります。

 

正確には、ヒッチハイクではなくて、道端を歩いているところを見知らぬ他人に車で拾われた、ってだけなんですけど(自分から車を止めたわけではない)。

 

あれは、息子が生後半年くらいのときだったでしょうか…いや、さすがに1歳は超えてたかな?

正確には覚えてないけど、とにかくまだ長男が小さくて、ベビーカーがないと外出できないくらいの年齢のころの話。

 

私と委員長(夫)と長男の3人で、モテギサーキットまでGP観戦に行ったのです。

片道300km以上走って、愛知県から栃木県まで車で爆走し、

ホテルで一泊してから、最寄りの道の駅からのシャトルバスに乗る。という計画だったのですが

ホテルから出発するとき、息子のお尻が大爆発を起こしまして(赤ちゃんアルアル。忙しい朝に限って大物を放つ)

大騒ぎでおむつを替えている間に、シャトルバスの最終を乗り過ごしてしまったのです。

 

途方に暮れた私たち家族は

「今から現地まで歩けば、レース開始までに間に合うんじゃね?」

という結論に達しました。

 

たしか、片道10km弱の道行きだったと思います・・・若いころの私たち夫婦なら、十分に踏破可能距離だったのです。

 

それで、生後半年の息子をベビーカーに乗せて、雨の中を傘も差さずに(ベビーカー押してるから傘が差せないのよね。息子はバギーの屋根で守られてるし。)歩き始めたのですが

3kmほど歩いたところで、一台の車が私たちの横で止まってくれました。

 

運転手さんが、赤ちゃんを連れて雨の中を歩いている私たちを見かけて

「まさか・・・なにか緊急の事態でもあったのでは?」

と心配して声をかけてくれたのです。

 

なので、レースに行こうとしてバスに乗り遅れたこと、緊急ではなくてただの観光であることを説明したのですが

「あななたち、赤ちゃんを連れて、あと何キロ歩くの!?・・・ほら、乗って!車、乗って!」

と、なんと、私たちを車に乗せてくれたのでした。

 

普段なら、こんな申し出は(ありがたいけど)お断りするのですが

なにせ、まだ息子が小さくて雨の冷えが心配だったので、迷った結果、結局乗せてもらいました。

 

その方は、地元ルートを使って渋滞をすり抜け、ゲート前まで私たち親子を送迎し

笑顔で名前も言わずに(何度も聞いたのですが教えていただけませんでした…残念)去っていきました。

 

 

・・・ね、かっこよくない?

 

私、これ、いまだに思い出すだけでしびれちゃうんですよね・・・本気でかっこいい!

 

私も、いつか、誰かにこんな風に親切にしたいものです。

そうして、あの方に受けた御恩を誰かに返せたらいいな。

そんな日が、いつか巡ってきますように。

誰かに、あのあたたかな気持ちを返せますように。

 

そして、いい年して赤ちゃん抱えて遅刻すんな>私

 

ヒッチハイクという単語を聞くと、あのときのおじさんの笑顔を思い出します。

 

というわけで、今日はそれだけの話でした。

次回こそ、ちゃんとしたツーリングレポートを書きたいと思います!