とあるサイクリストの方のツイートで、「何時間からがウルトラロングライドだと思いますか?」というアンケートがあったので、「600km以上」の選択肢に投票したのですが…
「1000km以上」が最大派閥でしたね…おぉぅ、怖い界隈だ…
計画の段階では、茶臼山という人気の低山を検討していたのですが
そこまでは現地駐車場までが片道2時間以上かかるようだったので
肋骨記念にはもう少し近場がよろしかろう、と判断し変更しました。
なお、「肋骨記念」とは「とある日にジョギングで転んで骨にヒビが入ったっぽいおばちゃんが、”もう、俺治ったし。てか、元々折れてなんかなかったし。”と言い出した日のことを指しています。
来年あたり、国民の祝日に指定されるかもしれないので覚えておいてくださいね(私はもう忘れました)。
ということで、せっかく近場(といっても片道1時間以上かかるのですが)を選んだというのに、この日は現地駐車場に行くまでに3回もトイレ休憩を挟みました(*ノωノ)
暑さ対策のために水を飲みすぎたのがいけなかったなぁ
ちなみに、今回の屏風山。
ふもとの駐車場にこんなきれいなトイレが設置されていました。
でも、私が到着したときはお掃除のかたが一生懸命清掃してくれてる最中だったので
とても「使わせてください!」などと言い出せる雰囲気ではなく・・・
「おはようございます~!お疲れ様です~」と半笑いでご挨拶するのが精いっぱいでした。
ここでトイレに行けてれば、この後の悲劇は少しは違った様相になったのでしょう…
でも、ありがとうございます、お掃除の人。
次はきっと利用させてもらいます。。。
ここのお山は、比較的迷いにくい一本道ルートでしたが
私はなぜか謎の駐車場に迷い込み、そのまま突き進んだら(だって一本道ルートなんだもの、間違えるはずがない、迷っているのは気のせいだ!って思ったのよ)
途中から登山道が消え、ピンクのリボンも消え、動物の足跡も消えた完全なる行き止まりポイントに遭遇しました。
どうやったら一本道で迷えるんだ…!とショックを受けながら辺りを見渡すと
行き止まりの蔭に、謎の堰を発見しました。コンクリートの堰。
そう、こんな堰があるから、なんとなく「道っぽいもの」が通じていたのですよね。
木も草もボーボーだし、地面も踏み固められてなくて「道」とはとても言えないような「道っぽいもの」ではありましたが、なんとなく、以前に何かが通ったような跡が残っていたのです。
それで、「まだ迷ってない。これはきっと、山道なんだ!わかりにくい登山道なんだ!」と思い込んでしまって
そのまま行き止まりまで突き進んでしまったのでした…たいした距離ではなかったけどさ。びっくりしたよね。
写真を撮ろうと思ったけど、その前にどうしても登ってみたくなり
結局、堰の上までよじ登って(2~3mの小さい堰だった)辺りを見渡してから「うん!間違いない。ここは行き止まりだ、俺は道を間違えた」ということが理解できたので
そのままお尻で堰を滑り降りて来た道を戻りました。(←登れるけど降りれないような急斜面だった)
そのとき、派手にお尻と肘をすりむいたので、わぁわぁと慌てちゃって写真は撮れずじまい。なぜか(なぜか?)肋骨も痛むしで、大変でした。
残念。なかなか趣のある堰だったのにね。
ちょっとだけ来た道を戻ると、ちゃんと「登山道こっち」の矢印看板が出ていたので
無事にルートに復帰できました。
よし、今回のブログネタはこれにしよう・・・・と、その時はのんきに考えていたものです。
そんな寄り道はありつつも、その後は穏便にルートに復帰し
そのまま3座を一気に舐めてふもとまで戻りました。
屏風山は、西回りルートがおススメです。最初に一気にガッと登って、あとはゆるゆると景色を楽しみながら下れます(^^)
標高はさほどでもないし、ふかふかした登山道も快適な山歩きだったのですが
途中から小雉を撃ちたくて仕方なくなり(隠語)、無の境地で足を運びました。
あ、「小雉を撃つ」は男性用の隠語みたいですね。女性は「お花を摘む」ですか。
あの時の私は、禅僧のような無の表情になってたと思います。
夏の登山、水を飲まないのは危険だけど飲みすぎるのも危険なのね…と感心するやら嘆くやら。
うぅ、返す返すも、あの時ふもとでトイレを借りれなかった己の気の弱さが悔やまれます。
そういう次第で、最後はトレイルランのスピードで山を駆け下りていたのですが
あと数百メートルで駐車場だ…!という地点まで来て、帽子の上に退避させていたはずの愛用のサングラスがなくなってることに気が付きました。
もう、一瞬にして尿意も吹き飛び、顔面蒼白になりましたわ…
わ、わ、私のOAKLEYが…!!!ない・・・・!!!
途中から日が陰ってきて視界が悪くなったので、帽子の上に退避させておいたのです
なのに、ない。どこにもない。
きっと、途中で帽子の上から滑り落ちてしまったのだと思うのですが・・・
でも、来た道を戻るか?どうする??そんなことして、大丈夫かな???
山の中に落としたものが、そんなに都合よく見つかるでしょうか。
焦って下を向いて歩いたら、途中でまた道を間違えるかもしれない。
道の上じゃなく、崖の向こうや川の中にサングラスが落ちていたら…?
諦めきれずに手を伸ばして、それが怪我の元になったりしたら危ないよね・・・。
でも、落としたOAKLEYは委員長と二人で一日がかりで選んだ、思い入れのあるサングラスだったのです。
色もデザインも、すごーく気に入っていて。
もともと、私にしてはかなり高額な買い物だったし
しかも店舗オリジナルの限定カラーのフレームだったので、もう二度と、お金を出しても同じものは手に入らない・・・そういう逸品でした。
思い出はプライスレスです、買いなおしはできない。
うぅ・・・諦めきれぬ…わたしのサングラス…(´;ω;`)ウッ…
しばらく悩んだ結果
「もう一度情報を整理してみよう」と思い立ち、自分が最後にサングラスを触った(存在を確認した)地点を地図上で探してみました。
こまめに地図は確認していたので、サングラスを触ったポイントは覚えていたのですよね。地図を見ながらサングラスをいじっていたので。
で、思い出したポイントから現在地点までの距離を数え、自分の歩く速度から所要時間を計算し
荷物の中の水の残量と、現時点での太陽の位置を確認。
方角、よし。日没までの時間、よし。
水も残ってる。
最低でも一時間ほど歩けば、最後のポイントまでは戻れる。
ここから最後のポイントまでのルートには、崖も川もありませんでした。
ほぼ平坦な一本道。危険もない。
イケる(`・ω・´)
途中、一度も他の登山客とすれ違わなかったので
誰かに拾われたり踏まれたりしている危険性も、ないはずです。
通りすがりのイノシシに踏まれてる、なんていうイレギュラーでもない限り、私のOAKLEYさんは無事でいてくれるはず…!
鳩は、行く。
絶対にあの子を、この手に取り戻す(`・ω・´)
というわけで、
尿意を忘れて決意を固め、決死の覚悟で来た道を戻りました。
これがほんとの「鵜の目鷹の目」です。
ものすごい集中力で道の上をにらみながら、山道を歩いて戻りました。
諦めきれなかったんです・・・思い出のサングラスなんです。
じゃぁ落とすなよ!と自分で自分にツッコミを入れながら、鵜の目鷹の目鳩の目涙目で山道を捜索しました。
結論から言うと
ほぼ一時間戻った場所(つまり、最後にサングラスを確認したポイント)に落ちていました。
こまめに地図は確認していたので、サングラスを触ったポイントは覚えていたのです←この時に落としていたのですね
あったよ・・!あったんだよ・・・・!(´;ω;`)ウゥゥ
「あったーーーーー!」という大絶叫を山中に響かせた後は
痛む膀胱を抱えて可及的速やかに山道を下りました。
怪我は、こういうときにこそ起こすものです。
足をくじかないように、気を付けて気を付けて・・・・がぁぁぁぁ(全力疾走)
いまこそ、フルマラソンランナーの実力を見せつけるときです。急ぐのですよ、私・・・!
帰りは、30分ほどで下山しました。
一時間の道のりを半分で下る…まぁ、探し物をしてないし、緩やかに下っている道だったのでこんなものだと思います。
ゴール付近にこんな綺麗な滝もあったのですが
その時の私には、水の音が大変に苦痛に思えたので
手抜きの写真だけ一枚撮ってその場を後にしました。
名前も覚えてない滝でしたが、よく見たら(よく見なくても)思いっきり名前が書いてありますね。いま、写真みてびっくりした。
スマホを確認したら、謎のキノコ写真も撮ってました。
けっこう限界付近を攻めてた気がしてたけど、余裕あったんだな私。
(キノコ、好きです♡)
そんなこんなで
最初の堰のことなんか記憶から吹き飛ぶような、大忙しの登山でした。
あー、見つかってよかった(´Д⊂ヽ
山歩きは、やっぱり楽しいですね~~~でもサングラスは今後家に置いていきます!山には連れて行かない!!!
以上、屏風山登山レポートでした☆
皆様も、落とし物とトイレには気を付けて山歩してくださいね♪
では、また