ある朝の息子たちとの会話
母「友達100人できるかな♪・・・って言いつつ、次の瞬間に光の速さで一人ハブってランチしてたよね。唱歌って残酷だよね」
長男「いや、”できるかな?”って目標立てたけど疑問形じゃん。99人で挫折したんじゃない?」
母「なるほど…唱歌って実は現実的だったのか」
次男「もしかしたら、歌ってる人が幽霊なんじゃない?友達は100人できたけど、歌ってる本人は幽霊だからおにぎり食べない、とかさ」
長男「斬新だな!その発想はなかったわ!」
母「唱歌って、実は幻想的だった説」
さて、マラソン3部作の最終話。
今日は、トレーニングの話です。
フルマラソンの完走やレベルアップを目指した場合のトレーニングとして
初心者がまず試してみる方法は、
ハウツー本や上級者のブログを読んで、そのトレーニング方法を真似してみる
というパターンが多いと思います。
私も、マラソンを始めた最初の5年間くらいは、ずっとその方法で頑張ってました。
そして、見事に自爆しました( ¯・ω・¯ )
本やブログで紹介されている「初心者」は
意外と・・・というか、恣意的に、「本気で本物の初心者」ではありません。
過去に運動経験があった、とか、もともと身体を動かすことは嫌いではなかった、とか。
あるいは、本当に初めて本格的に運動してみただけだけど、実は溢れるほどの隠された才能があった、とか。
一番私が多く見聞きしてきたパターンでは
「実は自分でも気が付いてなかったけど、やってみたら身体能力は低くなくて、アッサリとフルを走り切れた」
が多かったです。
まぁ、才能なんて全人類に不平等に備わっているものですから
そういうことも、多々あります。
しかし、そうではないパターンも、やっぱり世の中には多くて。
そういうノーマルな才能の人が、さらなるレベルアップを目指す場合
次に取り組むトレーニング方法としてメジャーなものといえば
自分の目標タイムと近い走りをする人の練習方法を真似する
といったものが挙げられます。
身体能力が高い人の練習方法を真似してみて、しんどいけど我慢して練習を続けてみて
その結果、我慢が聞かなくなったり故障しちゃったりして、マラソンそのものをやめてしまう・・・
・・・この、ありふれているけれど高い高い障壁を乗り越えた人は
もう少し、「効率」というものを考慮したトレーニング方法を模索するようになります。
自分に適したトレーニング方法を、イチから考えるのではなく先達者の経験を踏襲して
よりスムーズに簡単に取り入れ、走りを改善するのです。
今日は、そんな効率的なトレーニング方法に挑戦して
それでも敗れ去ってしまった気の毒なタイプの人
に向けた記事を書きます。
どうしてかというと
私がまさに、その”気の毒な人代表”だからです(=゚ω゚)ノ
私が繰り返し、本当に繰り返し失敗してきた原因は
「己の能力を正確に把握できていないこと」
という点に集約されると思います。
具体的にご紹介しますと
私はこれまで、月間走行距離とペースのみで、自分の身体能力を測ってきました。
例えば”LSD90分”という練習メニューを行おうとすると
ゆっくり90分走ればいいんだよね?
と安易に解釈してきたのです。
ゆっくり、といえば、キロ8分くらいがだいたいマラソン世間の相場です。
だから、キロ8分ペースで90分走る。
ちょっと苦しいけど、まぁ、慣れればなんとかなる。
ちょっと我慢して、そしたら90分走り切れて・・・
無事に走り切れるもんだから「よし。私は90分LSDを完遂できる。能力は十分だ」と勘違いしてしまってたのです。
そんな認識当時の、私の走行データが以下の通りでした。
距離も時間もペースも、本で読んだ通りのLSDを実践した結果が、上記のような心拍値でした。
これは、今年の9月の頃の私の心拍データ(フルマラソンを控えた1か月前)です。
この当時は、心拍測定機能のついたスマートウォッチを愛用していたにも関わらず
ほとんど、心拍数を確認していなかったのです。
距離とペースを維持できていれば、それで十分だと思っていたのです
必要なペースで必要な距離を走り切れれば、心肺能力なんて勝手に上がっていくものだろう、と。
ちょっとゼェハァしんどく感じるのは、ただ単純に自分の心が弱いだけであって
我慢すればいつかは強くなれるだろう…と、根性だけで走っていた気がします。
そんなある日、委員長に「それじゃ豚に真珠でしょ?せっかく高いスマートウォッチを使ってるんだから、備わってる機能は使ってみなよ」と忠告されまして。
(…嫁を豚扱いするのはヤメロ!真実だからこそむかつくんや!)とムキになってしまい
結果勢い込んで己の心拍データを確認したところ(※ガーミンさんは、過去の走行データは全て閲覧できます。見てなかっただけで、全部記録は残ってるの)
そのあまりのチキンハートっぷりに、全世界が、いや全鳩子が驚愕したのでした。
マラソン歴12年、スマートウォッチを購入して、1年半・・・
ようやく、自分が正しいLSDをしていないことに気が付いたのです。
私がLSDだと思い込んでいたトレーニングは、実は無酸素運動に近かったわけです。
つまり、私の身体能力(心肺能力)があまりにも低いため、世間のLSDペースではLSDとして成立していなかったのです。
ちょっとしんどい気がする(LSDでは、息が切れずにおしゃべりができる程度というのが一般の目安です)けれど
でも最後まで走り切れてるんだから大丈夫だろう
我慢すれば走り切れるんだから、ちゃんとトレーニングになってる
そんな風に考えていたのです。
補足しますと
LSDというのは、ロングスローディスタンス、というトレーニング方法です。
ゆっくり走って、体内の(主にふくらはぎの)毛細血管の量を増やす
という趣旨のトレーニングなのです。
このトレーニングをしたからといって、即座にマラソンのタイムupに結び付くわけではありません。
バイク乗りの方向けに分かりやすく例えると
排気量を大きくするためのトレーニング、という感じですね。
どんなに大排気量のバイクに乗っていたとしても、アクセルを開けないと速くは走れません。
また、公道を安全に速く走るためには、アクセル以外の要素も大事になってきますが
それでも、50ccのバイクが1000ccのバイクより速く走ろうとするのは、単純に難しいわけです。
これまでの私は、50ccのバイクでリッターバイクのツーリングについて行ってた
ようなものだったのです。
それはまぁ、事故(体の故障)も、起こりますよね。
小排気量で大型バイクのツーリングについていこうとした場合
ネックになるのは、パワー不足(スピードが上がらない)と、ガス欠(エネルギー切れによる失速)です。
LSDは、毛細血管を増やすことで血液循環量を増やす→心肺能力が上がる→パワーが上がる&脂肪という莫大なエネルギーを身体が使えるようになる、という利点があります。
なので、今期は、
という点に注力したいと思います。
筋トレも、大事なトレーニングです
筋肉量の増大は、バイクで言えばフレームの剛性を高めたりタンク容量を増やすようなイメージでしょうか…
こちらも、速く走るためには欠かせないトレーニングですので
レースの3か月前になったら再開しようと思っています。
心拍数管理、効果あると思いますよ!
最近は、手軽に心拍数を測れるアプリやガジェットが販売されていますから
「そんなのオタクの自己満でしょ?」なんて思わずに、ぜひ、初心者のかたもトライしてみて欲しいと思います。
私も、マラソン歴12年のベテランの初心者ですが、心拍数を管理したガッツリLSDで、中級者へのレベルアップを目指したいと思います。
以上、久しぶりに真面目なマラソンの記事を書いてみました。
LSD、がんばるぞー!
そして次回は、自転車200Kkmチャレンジに関する記事を書くのです!!
マラソンも自転車も、モリモリ頑張る!!!
バイクは・・・適当に楽しくがんばるwww
では、また( `ー´)ノ