先日行った御朱印サイクリングの話については、また後日に記事にしたためるとして(ネタばれ:階段ツライ)
←業務多忙のため更新が滞っておりますが、元気に暮らしております。なんか、ランキングおかしくね??登録ミスったかなー
今日は、ライダーがランナーになるときのお話を書きます。
中年女子・男子が体重の増加や体力の減退に危機感を抱いて運動を始めるとき
一番最初に取り組むのはたいてい、ランニングだと思います。
これは何故かと言えば、ずばり、お金がかからないからだと推察します。
(そのはずがAppleウォッチを買い、ランシューを買い、タイツを買い、挙句の果てには他県への遠征費用すら払うようになることについては、また別のお話)
自転車だのテニスだの相撲だのをやろうとしたら、
まず道具を買いそろえるのにお金がかかりますし(まわし?)、対戦場所や練習相手を確保するのにも労力が必要になります(土俵?)。
場所と時間を選ばないのも、大きな要因でしょう。家から出発して手軽に始められる。
ガソリンも免許も要らない。真夜中に相撲をとったらご近所さんに驚かれますが、夜中のランニングなら、まぁ、大丈夫。通報はされないでしょう。
私の友人は、ダイエットを決意したときにダンスを習うことにしたと言ってましたが
ベリーダンスかエアロビクスでもやるのかと思ってたらコアダンスのDVDを購入し
10日で素早く挫折していました…君、それ、本気で痩せる気あるんかーーい!!
と説教したくなったもんですが、その後コアダンスが縁で彼氏をゲットし、そのまま結婚に持ち込んでいたので彼女は真のウィナーだと思います。女子力半端ない。
(っていうか、コアダンスが取り持つ縁ってなんだよ!と声を大にして問い詰めたい2021)
私は、ライダーであると同時にランナー歴12年のフルマラソンランナーでもあるのですが
ランニングを始めた当初は、2km完走することすらできないほどの
気合いの入った運動音痴でした。
それから8年ほどをかけ、フルマラソンを完走できるようになりましたが
普通の運動神経と身体能力をお持ちの方なら、1年もトレーニングすれば42.195kmは走れるようになると思います。
どのレベルのタイムを目指すかにもよりますが、ただ完走するだけでいいなら
半年もあれば大丈夫でしょう。
別に、特別に気取ってフカしてるつもりはなくて、実際に、ネット上には「初心者が半年でフルマラソンを完走する方法」がいくつも散見されます。
(ただし、多くのマラソン大会には門限タイムが設定されていますので、きちんと公式にタイムを残した状態での完走を目指すなら、もう少しトレーニングには時間をかけたほうが無難です)
バイクに乗る人で、トレーニングや体重維持のためにジョギングを始める方は
たいていの場合「タイヤのついた乗り物は得意だけど、足で走るのは我慢ならん!」
というパターンが多いと思います(例:我が委員長)。
そういう人は、昔の私と同じなので「できることから少しずつ始めれば大丈夫」
としか思わないのですが
私が注意を喚起したいのは
「サイクリストがランニングを始めるとき」
または
「過去に運動経験がある中年」
がランニングを始めるときについてです。
これ、リアル周囲にも割と多いタイプなんですけど…みんな、スノボーだとかジェットスキーなんかを始めようとしたら「危ないから気をつけなくちゃ」って思うみたいなんですけど
ランニングだと、「この程度なら大丈夫。別に無理しないし」って思って気楽に始めちゃうんですよね(´-ω-`)
確かに、ケガや事故はしにくいスポーツ(モータースポーツに比べれば、ですけど)だと思いますが
私個人の経験からいうと、故障はとても生じさせやすいスポーツだと思います。
前述の「サイクリスト」及び「運動経験のある人」に共通しているのは
「心肺能力は高いけど、足の筋肉は弱い」
という点です。
ハーフマラソンくらいまでの距離なら、結構勢いで走り切れちゃうんですよ・・・でもマラソンって、30kmくらいに壁があるのです。
10kmはイケた。
ハーフも、タイムは振るわないけど走りきれた。
それじゃ次はフルマラソンだな!…と、普通は順当にそう考えると思うんですけど(私もそうでした)
でも、ハーフからフルへのステップアップは、それまでのアップよりも急峻です。
ま、そりゃそうなんですよね。フルって、ハーフの2倍ですから。ハーフをそこそこのタイムで走りきれたとしても、それを続けて2回走るってかなりアホな距離なんです(笑)
「なんとか足攣りせずにハーフを走りきれたわ~」…というレベルの段階でフルを目指すと
かなり、過酷なことになってしまいます。
ハーフなら、一般的40代中年男性なら2時間くらいでしょうか?
それが、フルだと4~5時間になります。倍より多い。当たり前だけど、これ、ほんとに身体を壊しやすい負荷だと思うんですよ…普通、そこまで日常生活で(;゚∀゚)=3ハァハァしませんからね…。
ここで、過去の私のように筋力や心肺能力の低いタイプの人なら
身体が限界を迎える前に「これはアカンやつや!」と無難に走りを止めることができるのですが
ある程度心肺能力が高い人ほど「ここを我慢すれば…」「このくらいシンドイのはまだ大丈夫…」などと思って無理を重ねがちです。
特に男性は、最初にイケイケでペースを上げて徐々にペースダウンしていく走りかた
(これを、マラソン用語ではポジティブスプリット、っていうのですが)
を好む方が多い気がします。短気なんですかね…あんまり我慢しない、っていうか。(まぁ、主にうちの委員長なんですけどね?)
で、この走り方は、ものすごく関節を痛めやすいのです。
そう、関節・・・
自転車やスイミングは、関節に優しいスポーツなんですよね。
ランニングは、そこが厳しい。
地面を蹴って飛び上がった自重が、着地と同時にダイレクトに関節を直撃します。
例えば、格闘技でキックを100連打しなさいと言われたら
「おいおい!俺はスパルタンエックスかよ無茶言うな!」
って思うんじゃないでしょうか。
でもフルマラソンって、それと同じくらいの無茶をナチュラルに関節に強いてるんですよね。
飛んで!跳ねて!くらえ、俺の50kgパンチ!!みたいな。
そりゃ、シルヴィアを助けるどころじゃありませんよ?ピーチ姫も真っ青の無茶ぶりなのです。(なお、私はシルヴィアもピーチも助けたことはありません。スーパーマリオは最初のクリボーで死ぬタイプです)
このハードな衝撃から足の関節を守るためには
高いランシューとタイツを買えばいいよ太ももの筋肉を鍛えるしかありません。
自転車ともバイクとも異なる鍛え方をしないと、いけないんです。
もっと言うと、長距離のランニングをしても鍛えることはできません。
長距離ランってね、逆に筋肉が分解されちゃうんですよ…太ももを大きくするには、スクワットとか筋トレが必要になります。
この手順をスキップしてフルマラソンに挑戦すると
高い確率で、レース中に足が攣ります(笑)
攣るくらいなら笑い話ですけれど、怖いのは故障ですね。
中年が故障すると、若者のようには簡単に回復できないんだ
若者だって、若いころの疲労蓄積や故障を、中年になってから受け取って思い知ることになるでしょう
だからやっぱり、故障につながるような危ない運動は、良くないと思います。
だいたい中年はみんな、一度故障を経験してからスポーツを科学するようになります・・・それくらい、みんな、する(故障)。
私も、数々の故障を乗り越えてフル完走の称号を得ました。
これからランニングを始めるかたは、ぜひ、筋トレをトレーニングに取り込んでほしいと思います。
白鳥お姉さんとの、約束だぞ?
以上、フルマラソン5時間切りの白鳥ライダーからのメッセージでした。
この記事は、あのフォロワーさん(お料理得意なライダー)とあのフォロワーさん(ダイエットに成功してるリア充ライダー)に捧ぐ~