ちなみに、見知らぬサイクリストに拍手をいただいた歌は「ひーめヒメ!ヒメ!ヒメはヒメなのだ♪」の、あの有名な曲です。サビだけしか知らんw
2021年10月に200kmブルべに申し込んでから、翌2月、8月と延期になって10月。
2022年10月22日、AR中部(Audax Randonneurs Chubu)の主催するBRM1022に参加してきました。
結果、1年間ずーっとブルべの準備で走り込みしてましたw
その分バイクも山登りもお休みしちゃったけど、委員長と二人であちこちの山にカフェにと走りに行って、本当に楽しかったから悔いはありません。
体重は増えたし財布は軽くなったけど、全然悔いはありません。
ないったら、ない。
ま、体重の話は別として
ブルべは、参加申し込みして、ほんとに良かったですよ
こんなイベントでもないと、自走で200kmなんて、一生走り切れなかったと思うのです。
「自走力」、ってなかなかかっこいい言葉だと思うんですが
実際に身に着けようと思うと、泥臭い努力が必要なのです。
世間でいう「自走力」っていうのが私の思うそれと同じかどうかは自信ありませんが
わたし的にイメージしているのは
「車と並走するのに、どんなラインを取ったら安全か」とか、
「疲れてきても安全に走れるか」とか、
「パンクしにくい走り方とは」とかを、200kmの間意識し続けられるか・・・という点です。
こういうの、バイクでももちろん大事なのですけど
自転車は、もっと顕著に必要となってきます・・・バイクだと、エンジンパワーとの付き合い方とか足つきとか、ハンドリングなどにもっと意識を取られるんですよね。
意識のこともそうだけど、バイクの場合は、車と同じスピードで走ること自体には苦労がないから、
自転車みたいに、「車道を走らないといけないのに車のスピードには乗れない」っていう恐怖が、少ない。
でも、まぁ
ふつうは「自走力」っつったら「ルートを間違わずにたどれるか」ってほうが重大な問題になるわけで
私の場合は、そこんとこをチート系外部記憶装置(という名の委員長)に委託しましたので
車との距離感だけに集中して練習できました。
委員長には、愛と感謝しかありません。委員長、ありがとう。雪道ライドに私を連れ込んだ罪は、もう許します(あと3年後くらいに許す)。
あと、補給ね!
ロングライドは、補給が命です!
これ、本当に大事!!(すらさん!!聞いてる!!!???補給がミソなんだよーー!)
委員長にも、補給に関しては厳しく仕込まれまして
1時間に一度、200kcal程度の羊羹を摂取をすることを義務付けられました。
自転車はね・・・食べられなくなったら、そこで試合終了なのです。
疲れがたまってくると、おなかに入れても食物が消化できなくなってねぇ…胃にも喉にも羊羹が停滞した状態で、それでもドリングで流し込んでひたすらにペダルを回します。
これが、パンとかおにぎりだと胃ではなくて腸に食べ物が詰まって、つまりト・・・
いや、これ以上の話題は乙女として省略しますが
羊羹は、その点消化に優れているので、大変にロングライド向きです。
飲んだドリンクはすべて毛穴から汗になって飛んでいくので、13時間のライドの間、トイレは2回しか行きませんでした。
羊羹はすべてサドルの上、ペダルを漕ぎながらモグモグします。
そういう、過酷な遊びでした。
ちょっと話は前後しましたが
10月22日
とうとう、スタート地点に立つことができました。
このときの、委員長の献身的なサポートは全米が泣くレベルでした。
スタート2週間前に160kmのロングライド練習、1週間前に危険予測ポイントの下見ライドを2回。
私の分の荷物とパンク修理キットはすべて委員長が担ぎ、ルートはすべて委員長が調べ、持ち物チェック、補給食の準備、現地への自転車の運搬などなど…すべて委員長が一人でやってくれました。
このとき、たぶん委員長は10人くらいに分裂していたと思います。
あっちでチマチマ、こっちでチマチマ・・・常に忙しそうに働いていました。
私の仕事は、朝ごはんの準備と、子供たちの昼食の準備くらいかな…(自転車関係ないしw)
スタート前日の金曜日は、仕事を昼で早退して準備と休養に充てました。
正直、200kmのブルべでここまでする人っていないのじゃないかな~
みんな、200kmくらいはノリと勢いでクリアしちゃいますからね
私には大事件だったけど、会場は和やかな空気に包まれていました。
当日は、3時に起きて子供たちの朝食と昼食を準備し
朝ごはんを食べて、トイレを済ませて、5時に自宅を出発しました。
朝日を眺めながら、6時にはスタート会場の道の駅しなのに到着。
緊張のあまりサイコンのセッティングがうまくできず、号令から5分くらい出遅れましたが
無事、7:05に会場をスタートしました。
道中に撮った写真は、これだけです
ブルべというのは、既定のルートを通り、決められたチェックポイントを通過する必要があるのですが
上記の写真は、そのチェックポイントの一つです。
写真を撮って、「ちゃんとチェックポイントを通過したよー」ということを証明するわけです(フォトチェック、と言うの)。
写真の日付が、通過証明となるわけですね。
このほか、決められたコンビニでのお買い物レシートなんかも通過証明になります。
走力のある人は、ちょっとルートを逸れて美味しいものを食べに行って、またルートに戻ってくる・・・なんていう素敵な遊びもできるみたいですが(そういう人間的なライドを”人権ライド”と呼んだりします)
私は、そんな人道的な乗り方はできませんww
撮った写真がこれだけ、ってあたりに私の本気の余裕のなさを感じていただければと思います。
先にも書きましたが、トイレ休憩もほとんどないし、補給も自転車の上。
昼食は、さすがにサドルを降りてコンビニで採りましたが、消化の良さと会計のスピードを重視して、冷たいサンドイッチの一択です(レンジで温める時間すら惜しいから)。
でも、道中で同じブルべの人とすれ違ったり、たまに追いついたら先行するサイクリストから無言のハンドサインで誘導してもらえたり、分かりにくい交差点で「ルートはこっちですよ~!」って声を掛け合えたり。
そういう、心温まる交流もありました。
ゆるーく連帯してる感じ、ですかね。
バイクのマスツーとはまた違う、もっと緩くて自然発生的な連携を感じることができました。
うん。
ブルべ、楽しいです!
ま、そんな連携もせいぜい最初の50kmくらいで、あとはひたすら委員長との夫婦サイクリングになるのですけどw
それでも、参加してよかったなと思いました。
バイクとも山登りとも違う、独特の連携感が楽しかったです。
同じ日に、同じルートに大量のサイクリストが通りますからね・・・近所の人も、何事かと思うでしょうねww
行きの100kmは、終始追い風に乗って快走しました。
写真のフォトチェックは12時くらいのもの。
5時間くらいで前半を折り返せました。
「まだ100km」ではなくて「もう100km」って感じでしたね~
もちろん、そこからの100kmが本当の勝負です。
つかれた頃に日が暮れて、寒くて暗くなるのです・・・しかも、今回のルートプロファイルでは、ゴール前が一番登る(笑)
そして、話は次号に続くのでした・・・次回最終回!
よかったら、また覗きに来てください!
それでは、今回はこのへんで。